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『デュエル・マスターズTV!!』を振り返る

2017年4月、デュエル・マスターズは新時代を迎えた。種族や能力が新しくなり、アニメ・漫画の主人公が新しくなり、大会も新しくなり、ついでにホームページも新しくなった。

 

デュエル・マスターズ

 

その中で、そんな新しい波から取り残されたものもいくつかある。結局公開されずじまいのアニメ見どころブログ・人知れずページからなくなったDMデッキ開発部…… 地味に公式動画におけるデドカミチャンネルまでのバックナンバーも移転先にはないので、やや探しづらくなっている。

今回は、そのうちの一つデュエル・マスターズTV!!』を振り返るものとなっている。

 

 

 

デュエル・マスターズTV!!』とは

実写映像でデュエマをアツくフィーチャーする熱血。それがデュエル・マスターズTV!!』(通称:『デュエマTV!!』)である。本番組のみならず、『おはスタ』や『次世代ワールドホビーフェア』で司会進行を務めるデュエマ・スター タカデュエマボーイ ダイキを筆頭に、デュエマの最新情報や最新カードをお届けする番組…… だった。

 

しかし、そんな『デュエマTV!!』は2017年3月に突如最終回を迎えることに。特に最終回はあまりにも唐突な終わり方だっただけに毎週視聴していたファンは愕然。その終わりかたたるや、のちのち「最終回の打ち切り感が半端ないテレビ番組」という特集やランキングが組まれたら、間違いなく話題に上がるレベルの終わり方である。

 

何故、『デュエマTV!!』は終わったのか

で、まずは『デュエマTV!!』が終わった原因、そちらについて色々と考察していく。

 

動画内で挙動やルールのミスがある

動画の収録スケジュールおよびタイミングがギリギリなのか、責任者が開発当時のルールと混合しているのか、カードゲーム内で挙動を間違えている場面がいくつか見られる。

 

【公式対戦動画】#60 デュエマTV!! 《Dの禁断 ドキンダムエリア》の恐怖のDスイッチ!! - YouTube

例えばこの回だと、《凶殺皇 デス・ハンズ》のダイレクトアタック中に《斬隠 オロチ》のニンジャストライクが発動した際、1体目の《凶殺皇 デス・ハンズ》の攻撃が中止されている。(実際には1体目の《凶殺皇 デス・ハンズ》自身の攻撃は妨害されていないので、1体目の《凶殺皇 デス・ハンズ》によるダイレクトアタックで勝負が決している)

 

アニメの場合は演出の都合でワザとルールとは若干異なる挙動を行っている場合もあるのだが、こちらの挙動ミスは実写であるぶん視聴者が混乱する原因になりかねない。というか『デュエマTV!!』内のミスはさすがに演出とは言い難い。

 

こうしたミスは修正されてしかるべきものであり、更にミスの有無を精査する行程を設けるべきである。しかし、そういった修正に向けた改善策を実行に移せなかったのが『デュエマTV!!』が終了した遠因なのかもしれない。

 

他番組との差別要素

新弾、新カードをアツくフィーチャーする…… と言ってもデュエマの場合、他のメディアでも新弾・新カードのフィーチャーが行われているのが現状である。

 

それらのメディアは味方であるのは間違いないのだが、いくらなんでも同じ内容を紹介するというわけにはいかない。そうなると必要になるのが差別化要素である。

そんな中で『デュエマTV!!』が行った差別要素とは、大会などで使われた戦術を同時に紹介するという要素だった。他のメディアと比べると実践的な内容も多く、当時の大会における流行戦術なども披露されていた。

 

【公式対戦動画】#60 デュエマTV!! 《Dの禁断 ドキンダムエリア》の恐怖のDスイッチ!! - YouTube

【公式対戦動画】#72 デュエマTV!! 悪魔の力でオオカミ退治!?《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》は2度吠える!! - デュエル・マスターズ - YouTube

超次元呪文と《S級不死 デッドゾーン》を組み合わせたデッキや《龍覇 サソリス》によるループコンボデッキなど、他にも「置換ルールは連鎖しない」といった細かいルールのお話が聞けたのも『デュエル・マスターズTV!!』ならではだった。

 

【公式対戦動画】#92 デュエマTV!! 終焉の先は新たな始まり!!《終焉の禁断 ドルマゲドンX》完全攻略!! - デュエル・マスターズ - YouTube

多くが《龍の極限 ドギラゴールデン》と《勇者の1号 ハムカツマン蒼》、そして《宇宙一のカレーパン》で《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を打倒するなか、「置換ルールは連鎖しない」というルールを使って《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を破壊する光景が見れたのも『デュエル・マスターズTV!!』ならでは。

 

こうして番組内で使用されたデッキは公式Twitterでも紹介されており、番組内で活躍したデッキもこれを見れば1発で作れちゃうというわけだ。

……実際には絶版となっているカードも容赦なく使っているので、その点は低年齢向けとはやや言い難かったのだが。ここら辺も番組打ち切りとなった原因なのかもしれない。

 

ただし、放送当時は絶版になっているカードであっても、今後発売されるパックに再録されるという事例も少しだけあった。特に「超ブラックボックスパック」ではこの傾向が顕著に表れており、中身を予想する上で新しいアプローチになったことも。こうした楽しみ方も『デュエマTV!!』ならではだったと言えるだろう。

 

転換期となった2014年

trendy.nikkeibp.co.jp

こうした記事で取り上げられているように、2015年以降の『デュエル・マスターズ』は文字通りの「革命」を起こした。

実際に成果が出たのは2015年以降の出来事なのだが、実際のところは2014年の段階からその布石は存在していたと私は考えている。そして、そういった要素が『デュエマTV!!』終了の一因になっていると考えている。

 

かつての『デュエル・マスターズ』はマンガ・アニメはもちろんのこと、他にもカードゲーム専門メディアなどで宣伝活動を行ってきた。冒頭で挙げたDMデッキ開発部なんかも『デュエマ』を宣伝するものの中では結構な歴史を誇るコンテンツだ。

この状態は良く言えば従来からのファンを大切にしている一方で、カードゲーム・コロコロコミックという接点を持たない人にとっては『デュエマ』の現状を把握しづらい状態だった。そんな現状にメスが入り始めたのが2014年なのだ。

 

1つ目はデュエマアニメのお引越し。2014年の段階では毎週土曜の朝8時30分だったが、2015年以降は同時間の毎週日曜日に、30分番組として放送されることとなったのだ。

休日の朝アニメとして放送されるようになったことで、様々な層がアニメを見る機会が増加。結果的にデュエマを多くの人に知ってもらうきっかけに、今もなっていることだろう。現在はyoutubeにて最新話をチェックできるので早起きできない人にも安心である。

 

2つ目は現在の「デュエマジョーデキ!!チャンネル」の系譜に当たる公式動画。2014年からウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社したデッドマンを筆頭に、新たに最新弾の注目カードを紹介する場を設けたのだ。

これらの公式動画はyoutubeで更新が行われ(途中までニコニコ動画で投稿していた形跡アリ)、現在は最新カードをフィーチャーする対戦動画が毎週投稿されている。

アニメと公式動画、これらを見れば最新弾の注目戦術が誰でもチェックすることができるというのは、非常に大きな変化である。

 

現在ではタカラトミー公式動画のみならず、コロコロチャンネルでもデュエマ動画が投稿されている。『コロコロコミック』の方でも「大人向けのコロコロ」として『コロコロアニキ』が刊行されているのだが、その『コロコロアニキ』の創刊も2014年の出来事である。

 

こうして、2014年を境に『デュエマ』を取り巻く環境は大きく変わった。これによって既存の宣伝メディアも見直しが余儀なくされたのだろう。その中で飽和状態に陥ったメディアを整理する必要が出てきた。その結果『デュエマTV!!』の終了が決まったのではないだろうか。

 

色々言ったが、「宣伝メディアの整理」が一番大きな終了理由なのかもしれない。

 

それにしたって終わり方が唐突過ぎる

このように、終わる理由についてはいくつか思い至る節があるが、それにしたって終わり方が唐突過ぎる。

 

少なくとも、最終回手前までの『デュエル・マスターズTV!!』は平常運転だった。最近では番組内のストーリーが一段落。その後はデュエマ関係者が一堂に会したお祭り企画「クイズ デュエマ ダイレクトアタック25が開催され、実写番組ならではの強みを存分に発揮した。

 

その後は来年度の『デュエマTV!!』に向けて、少々強引な伏線回収を行いつつもクライマックスに向けて物語が進行していた。特にこれまで番組を引っ張ってきたデュエマ・スター タカが今年度を持って『デュエマ』の舞台から離れることが発表されていただけに『デュエマTV!!』の動向に注目していた人は多いだろう…… それが…… それがっ…… !!

 

【公式対戦動画】#102 デュエマTV!! "レジェンド"登場!その名は《ジョリー・ザ・ジョニー》!!最後のダイレクトアタックを決めるのは誰だ!?- デュエル・マスターズ - YouTube

この動画を視聴した人はみな頭に「?」を浮かべたことだろう。一体何があった、何がどうなればこんな最終回になるというのだ。

 

思えば、強引にフラグ回収を行っていた時点で、制作陣で収集がつかない何かが発生していたのだろう。そして色々と迷走した末に、今回のような結末を招いてしまった…… というのが最も現実的な実情と言えるではないだろうか。

 

これからの話

こうして、『デュエマTV!!』は終わりを迎えた。あまりにも、あっけなく。

ちなみに、これまで『デュエマTV!!』を盛り上げてくれたデュエマボーイ ダイキは新たにデュエマ応援団長 ダイキとなり、新しく加入したデュエプリンス ノエルと共に、これからも『おはスタ』や「次世代ワールドホビーフェア」にてアツくデュエマを引っ張ってくれるようだ。

 

一方で、残された『デュエマTV!!』のTwitter公式アカウントは過去回を振り返りつつ、他のメディアを応援するアカウントに。『デュエマTV!!』の終了はとても残念だが、これからも大いに発展するであろう『デュエル・マスターズ』を、私は応援していきたい。

そして願わくば、デュエマ応援団長 ダイキやデュエプリンス ノエルが様々なデュエマ宣伝メディア、特に「デュエマ ジョーデキ!!チャンネル」に出演することを切に祈っている。

 

公開終了直前!!私のお気に入りセレクション

【公式対戦動画】#41 デュエマTV!! ブラック・ボックスのマル秘情報?《爆笑必至 じーさん》!? - YouTube

たしか私が『デュエマTV!!』を見始めたのはこの回から。なんで見始めたのかは今となっては不明瞭だが、とにかくこの回は《爆笑必至 じーさん》の効果が如何なく発揮された回である。

『デュエマTV!!』上では、《伝説の禁断 ドキンダムX》のダイレクトアタックを受けると再起不能になるという非常にでんぢゃらすな効果を持っている。その危険をシールじーさんは《爆笑必至 じーさん》による逆転劇で覆したのだ。

なお、肝心の《爆笑必至 じーさん》の能力やその使い方は、残り少ない公開期間で是非見てほしい。

 

【公式対戦動画】#57 デュエマTV!! 託された魂《行くぜ団長! ドギラゴン》!! - YouTube

唐突に当時コロコロチャンネルでデュエマ動画に出演していたナガオ仮面(現在、デュエマ担当はコロコロカーくんに交代)が登場した回。

『デュエマ』と「コロコロコミック」のつながりは今更言うまでもないが、2015年からは付録としてデッキが付いたりパックが付いたりと、なかなか豪華なことになっている。この回もコロコロ付録のデッキを宣伝する回だった。

コロコロチャンネル上ではほとんどそんな素振りを見せなかったナガオ仮面が関西弁を喋る場面が個人的には衝撃的だった。実際のナガオ仮面の出身地は何処なのだろうか。

 

【公式対戦動画】#79 デュエマTV!! 偉大なる伝説の復活!!《覇王ブラックモナーク》に迫る巨大な威光!! - デュエル・マスターズ - YouTube

長らく『デュエル・マスターズ』上では背景ストーリーのみで語られる存在だった《覇王ブラックモナーク》サファイアウィズダム。そんな彼らが初登場した回。ネット上のメディアでは恐らく『デュエマTV!!』が初出しという意味でも珍しい回だった。

念願のカード化で興奮する砂川さんを見て、共感した人もいるのではないだろうか。

 

おわりに

なんだかんだ言っては見たが、私は土曜日18時に『デュエル・マスターズTV!!』が更新されるのを毎週楽しみにしていた。デュエマはもちろんのことだが、今後の展開やミニコーナーであるダイキチャンネルも含めて、週に1度のお楽しみが終了したのは非常に残念に思っている。

 

しかし、デュエル・マスターズ』そのものはこれからもっと楽しくなるのは自明の理である。今は『デュエル・マスターズTV!!』の終了を惜しみつつ、これからのアニメや公式動画に期待していきたい。

 

最後に、これまで『デュエル・マスターズTV!!』をアツく盛り上げてくれたデュエマスター タカデュエマボーイ ダイキ、そしてヴィッキー

さらに『デュエル・マスターズTV!!』に出演していた「夜更かしの会」のみなさんやキクチ師範代。ナレーターの草尾 毅さん、そしてデュエマ応援団長となったダイキと共にこれからのデュエマを盛り上げてくれるであろうデュエプリンス ノエル

さらにさらに、主任K(川崎 大輔さん)を始めとした『デュエル・マスターズTV!!』関係者の方々

彼らの更なる活躍を応援しつつ、この記事を締めることとする。