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1000字中の備忘録

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『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』

最近読み終えた本について色々と語っていくシリーズ。今回紹介するのはダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』(作:大森藤ノ 絵:ニリツ)

本編や外伝『ソード・オラトリア』にて登場した人物のうち、特定の人物に焦点を当てる新たな外伝作品。今回は『豊穣の女主人』で働く元冒険者リューに焦点を当てた作品となっている。

 

booklive.jp

それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片(クロニクル)――。

「アンナ・クレーズを買い取ったのは、『大賭博場(カジノ)』の人間です」
腕利きの元冒険者リューが働く『豊穣の女主人』で今日も騒動が起こる。
とある夫婦の一人娘がさらわれたことを知り、正義(アストレア)の名のもとに調査を開始するリュー。
その先に彼女が辿り着いたのは――迷宮都市の治外法権、大賭博場。
人の欲望が渦巻く黄金の都で【疾風】の轟きが巻き起こる!

「お前達、声を出しな! ここは笑って飯を食べてもらう場所さ!」
そして少女達が酒場に集う始まりの物語も収録!

ダンまちの世界を補完するクロニクル・シリーズ第一弾、始動!

以上、Booklive!より引用。

 

 

あらすじ

「グラン・カジノをぶっつぶせ!」

迷宮都市オラリオの西メインストリートに位置する『豊穣の女主人』。そこは美しくもどこか訳ありな従業員たちが働く、オラリオの中でも特に有名な酒場である。

『豊穣の女主人』で働く従業員にして元冒険者のリュー・リオンはある日、店内で「娘を担保に賭博を行った」という話を耳にする。事情を聞くと、どうやら賭博癖のある夫が賭けに負けた末に、娘を奪われてしまったようだ。

事情を聞いたリューは連れ去られた娘ことアンナ・クレーズの行き先を突き止め、賭博場のオーナーから助け出すことを決意する。

リューの前に立ちはだかるのは人々の欲望が渦巻く賭博場。単なる腕っ節では解決しない困難の数々を、リューは如何にして乗り越えていくのか。そして、リューは賭博場のオーナーであるテリー・セルバンティスからアンナを助け出すことができるのか!?

これは、賭博場を舞台に かつてオラリオの正義と秩序を守っていた【アストレア・ファミリア】の正義が吹き荒れる物語である。

 

「そこは豊穣の酒場 ~ Girl meets Girl ~」

【アストレア・ファミリア】に所属し、【疾風】の名で呼ばれていたリュー・リオン。彼女は仲間たちを殺した相手に復讐を果たしたものの生きる目的を失い、精根尽き果てる寸前だった。

そんなリューを助けた『豊穣の女主人』の従業員シル・フローヴァは、リューに対し自身も働いている『豊穣の女主人』で働くことを提案する。シルへの恩を感じていたリューはひとまず『豊穣の女主人』で働くことになったのである。

時は同じくして、とある賞金稼ぎと暗殺者にそれぞれ『豊穣の女主人』で働く【疾風】の暗殺依頼が舞い込んでくる。仕事柄引き受けたものの、彼女たちはオラリオの底の知れなさを嫌というほど思い知り、裏家業に対する深刻なモチベーション不足に悩まされていた。

新たな居場所を見つけた元・冒険者と、今までの裏家業に疑問を抱きつつある少女たち。少女たちはぶつかり合い、戦いの果てに何を見出すのか。

これは、訳ありな少女たちが「女将の娘」になるまでの物語である。

 

概要や魅力

賭博場を舞台にリューとシルが大暴れ! 「グラン・カジノをぶっつぶせ!」

「グラン・カジノをぶっつぶせ!」はもともとガンガンGAで連載されていた作品で、時系列で見ると本編6巻から7巻の間に位置する物語となる。

 

今回リューが戦うのは、賭博場のオーナーという金と権力を得た大富豪。彼はその力を使って厳重な警備を敷いており、腕利きの冒険者であっても正面からの突破はほぼ不可能である。

そのため、アンナを助け出すには「賭け事」という同じ土俵に上がるのは必要不可欠であった。「グラン・カジノをぶっつぶせ!」では賭博場という腕っ節だけでは収まらない心理戦をメインに描いている。

 

厳重な警備体制が敷かれているという賭博場への潜入手段、アンナを買い取ったという賭博場のオーナー、テリー・セルバンティスに接触する方法、オーナーからアンナを取り戻す方法…… リューの前に立ちふさがる問題はいずれも難題ばかり。

そんな困難の数々を、リューは【アストレア・ファミリア】に所属していた時に身に付けた駆け引きや『豊穣の女主人』で得た繋がりをもって乗り越えていくのだ。心理戦がメインということもあってか、リューと一緒に賭博場へ乗り込んだシルも色々と大活躍である。

もちろん、クライマックスにはリュー本人が大立ち回りを演じるバトルがあり、基本的な構成は本編とほぼ同じである。

 

ちなみに、本編の主人公であるベル・クラネルも「グランカジノをぶっつぶせ!」で登場し、少しだけ活躍する。いかにもカジノとは縁のなさそうな彼がどういった経緯で関わるか、それは読んでみてのお楽しみである。

 

あの女将の正体がついに明かされる!? 「そこは豊穣の酒場 ~ Girl meets Girl ~」

次のエピソードである「そこは豊穣の酒場 ~ Girl meets Girl ~」は、「グラン・カジノをぶっつぶせ!」の終盤で判明したとある事実をクローズアップして物語が進行する。

本編開始前、リューを始めとした一部の従業員たちが『豊穣の女主人』で働くことになった経緯が語られている本作描き下ろしエピソードとなっている。

 

本編内でも少しだけ触れられていたリューとシルの出会いが詳しく描かれているのはもちろんのこと、その直後に『豊穣の女主人』で起きた事件が中心となって物語が進行する。

 

シルや『豊穣の女主人』の従業員との触れ合いを通して新たな居場所を見つけたリューであったが、それもつかの間のこと。【疾風】を始末せんとする者たちによる夜襲を受けることに。

しかし、夜襲を仕掛けた当人達はもちろん、働き始めたばかりのリューですら『豊穣の女主人』の女将ミア・グランドと、彼女の下で働く従業員の素性を知らなかったが故に…… ?

 

こちらは本編開始前なので登場するのはほぼ『豊穣の女主人』の従業員のみ。これまでも『豊穣の女主人』の素性に関しては、いろいろと本編内で仄めかす程度の言及がなされていた(特に本編7・8巻)。

そんな『豊穣の女主人』の女将ミアを始めとした従業員たちの裏事情が語られているのも、本作の魅力と言えるだろう。

 

とはいえ、肝心のシル・フローヴァに関しては謎が明らかになったどころか、更に謎が深まったようにすら感じる。相変わらず謎だらけの彼女だが、その正体や如何に。

 

公の場に出れない身でありながら、困っている人を放っておけないリューや不思議な魅力と魔性を持っているシル、そしてそんな彼女たちの面倒をまとめて見ているミア。『豊穣の女主人』で働く女将や店員たちはいずれも一筋縄ではいかない曲者ばかりである。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』は現在、絶賛発売中。今後もガンガンGAなどで連載された作品が『ファミリアクロニクル』として書籍化されるとのことなので、今後の連載作品にも期待しよう。

 

おまけ

danmachi.com

本作と同じく外伝の1つであるソード・オラトリア』が2017年4月よりアニメ放送が行われる。本編を読み進めている人や以前放送された本編のアニメを見ていたという人は是非チェックして欲しい。

 

 

なお、こちらのアニメにリューが登場するかというと…… 少し微妙なところ。もともとリューの活躍がベル・クラネルとの繋がりによって描かれていることが多いため、ベルが主役ではない『ソード・オラトリア』に登場しないのは仕方ない話である。

ソード・オラトリア』にもリューが登場しているのは間違いないのだが、尺の都合とか諸々の事情でほとんど出番がない可能性も……

 

話を戻すと、『ソード・オラトリア』をきっかけに本編を読み進めても大丈夫だし、逆に本編をチェックした後で『ソード・オラトリア』を見始めても遅くはない。なんならこの『ファミリアクロニクル』から読み進めたっていいのである。

本の読み方は人によって様々である。自分の好きな読み方で『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか』の世界を楽しんでほしい。

 

以下の記事は本編と『ソード・オラトリア』に関する記事となる。基本的にネタバレなしで魅力などを書いているので、安心して読んでほしい。

 

geolight.hatenablog.com

 

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