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1000字中の備忘録

最近のニュースからお気に入りまで、色々と文字に起こしていくブログ

『モンスターハンター クロス』

 最近クリアしたゲームのレビューを行っていくつもりで書いていくシリーズ。今回紹介するのはモンスターハンター クロス』。ラスボスといえるモンスターを無事討伐したので、大まかなレビュー + 感想記事。

 

www.nintendo.co.jp

モンスターハンター クロス』は2015年11月28日、カプコンよりニンテンドー3DS向けに発売されたハンティングアクション最新作である。「己の狩りを、見つけ出せ。」というキャッチコピーのもと、様々な新要素が導入された作品となっている。

 

前回書いた体験版の感想はこちら。色々悩む前に、体験版を遊んでみることをお勧めする。

geolight.hatenablog.com

 

 

狩技・スタイルによる新たな操作性

近年のモンスターハンターは操作バリエーションの増加、悪く言えば操作が複雑になりつつあった。ファンとしては既存の武器が強化されることをいつだって願っているものである。この辺りに関しては、どのようにしてすべきか悩みどころだったと思われる。

 

簡単操作の新アクション~狩技~

そこへ登場したのが「狩技」である。狩技は攻撃を行うことでケージを溜めていき、マックスまで溜まったら下画面をタッチすることで発動する。新アクションの大半を、ワンタッチで発動させることができるのが狩技である。

狩技は事前に使いたいものをセットしておく必要がある。セットできる数は後述するスタイルによって異なるので、そういった面でもスタイルを考える必要があるだろう。

武器によって異なる狩技の使い勝手は様々だが、全武器で共通して使える狩技も充実したラインナップ。とりあえず「絶対回避」を付けておけば様々な場面で重宝すること間違いなしである。

 

一つの武器に新しい操作~スタイル~

さらに合わせて登場したのが「スタイル」。ギルド・ストライカー・エリアル・ブシドーの4つにわかれたこのスタイルによって、同じ武器でも異なる操作を楽しむことができる。

異なる操作と言ってもギルドスタイルを起点に、劇的な変化が加えられているわけではないのでそこは安心してほしい。

エリアル・ブシドースタイルで特筆すべきは、武器の操作はあくまで簡易的な操作にしつつ、回避アクションで大きな変更点を加えている点だろう。これによって、初心者・上級者問わず全く新しい操作性を提供することに成功した。

 

装備に対するアプローチ

本作では武器と防具、両方で課題となっていた問題に対してメスを入れている。

 

防具~脱、一式装備=地雷~

従来の作品だと一式装備、つまりは特定のモンスターから手に入る防具だけで統一したプレイヤーに対する評価はあまり高いものではなかった。

というのも、『モンスターハンター』シリーズの防具は様々な組み合わせを通して必要なスキルを確保する方が最終的に使いやすくなる。そのため、一式装備を最終防具として使用する人は結構少ないのである。

 

とはいえ、そういった事情を初心者が理解できるかというと非常に難しい。かくいう私も『モンスターハンターG』で初心者のころは一式装備を愛用していたものである。

 

本作では、様々な方向性から一式防具を推奨している。特定のスキル組み合わせを目指す場合、一式装備の方が都合が良いことも多くなった。

 

その要因としてまず、装飾品の空きスロットが少なくなった。そのため下位の段階だと装飾品やお守りだけでスキルを発動させるのが難しくなった。これによって何も考えずともスキルが発動する一式装備の存在がこれまで以上に使いやすいものとなっている。

 

ただし、防具に付与されたスキルポイントは偏っていることが多い。最終的には様々な防具を組み合わせる楽しみ方も可能となっている。

 

一式装備推奨の権化とも言える装備が二つ名防具である。それぞれ一式で装備しないと発動しない固有スキルを有しており、こればかりはどんな上級者であっても一式装備をおこなっている場合がほとんど。

 

スキルへのテコ入れ~期待の新星「鈍器使い」~

スキルポイント「匠」、そして切れ味レベル+1。これらは剣士武器を使う上で切っても切れないスキルである。装備が整えられるようなれば半ば必須スキルとして扱われるほどである。

モンスターハンター』では切れ味が高いと攻撃が弾かれにくくなる効果に加えて、攻撃力もアップする。そのため強い武器=切れ味の良い武器というのがこれまでの『モンスターハンター』における常識だった。

しかし、その流れに待ったをかけるスキル「鈍器使い」が登場した。詳しい説明は省くが、スキル「鈍器使い」は切れ味が緑以下の時に攻撃力が上がるというスキルとなっている。

 

これによって、「切れ味が悪いものの攻撃力が高い武器」に対して注目が集まるようになった。武器の強化ルートによっては「鈍器使い」のスキルを発動させることで一線級の性能になる武器もある。

 

それと合わせて、本作は匠スキルが「切れ味レベル+1」と「切れ味レベル+2」の2段階に分離された。「+2」まで発動させて従来の「+1」相当の性能となる。

これによって匠スキルの発動難易度が今まで以上に上がっている言うまでもない。その点も切れ味至上主義にメスを入れる要素となっている。

 

武器の強化~全ての段階で最終強化できる~

今までの作品だと中型モンスターやほぼ同時期に登場する大型モンスターの素材を使った武器を踏み台に、後半に出てくるモンスターの武器へと外見が変化していった。そのため、最終強化まで到達する頃には中盤に出てくるモンスターの面影が消えていくのだ。このことを不憫に思っているハンターは一定数いるだろう。

 

本作では全ての武器の外見に対して最終強化が用意されている。お気に入りの武器を最後まで使うことも不可能ではないのだ。もちろん、特定の武器からさらに他の武器へと変化させていくことも可能。

大抵の場合は上位の武器へと強化させていった方が切れ味が高性能になるのだが、そういう時に前述の鈍器使いが出番となる。

 

これに合わせて武器の強化では新たにレベル制を導入。特定のレベルまで上げると新たな強化先が現れるようになった。場合によってはレア度が一切上がらずに最終強化まで到達するのでレア度の高い武器=強い武器というわけではなくなった。

 

ポイント制と獰猛素材~いらない素材も有効活用~

本作では装備を強化する段階の中で「ポイント制」を採用していることがある。これは、そのモンスターの素材であれば何でも良く、一定数のポイント分を投入することで強化できる。

大量に余った甲殻や鱗を大量投入するのはもちろん、贅沢にレア素材を使って一気にポイントを稼ぐのもアリである。

 

これによってモンスターの素材が無駄になりにくく、より多くのタイミングでそのモンスターの素材を強化に要求することができる。

 

武器の最終強化を行う上でも該当するモンスターの素材をふんだんに使うのだが、最後に立ちはだかるのが獰猛素材である。大半の武器は獰猛化モンスターを制することで完成へと到達するのだ。

 

獰猛化の厚き壁~避けて通れない強敵~

本作には獰猛化モンスターという新しいモンスターが登場している。大型モンスターであればほぼ全てのモンスターに獰猛化個体が存在し、上位クエスト中盤以降で大きな壁となっている。

獰猛化モンスターが登場するクエストはキークエストには指定されていないが、武器の最終強化でほぼ確実に関わってくる。

 

獰猛化モンスターの特徴は以下の通り。

  • 特定の部位に黒い霧を纏っている
  • 黒い霧を纏った部位の攻撃速度が変化 + 強化される
  • 部位耐久値が高い
  • 体力が通常種より多い
  • 疲労状態にならない

単純に言えば強化版、シリーズをプレイしたことのある人なら「ほぼ全てのモンスターに『激昂したラージャン』や『怒り喰らうイビルジョー』相当の個体が登場した」と言えば分かりやすいだろうか。

 

黒い霧を纏った部位の攻撃は非常に危険なものになっている一方で、その部位を攻撃することで狩技ケージが溜まりやすくなる。

これによって普段の個体とは異なる駆け引きも可能となっている。防御面は通常よりも贅沢に使える「絶対回避」に任せて少し無茶な戦い方をする…… といった戦い方も可能だ。武器によっては通常種以上に派手な狩猟になるだろう。

 

序盤に登場した大型モンスターも獰猛化個体だと中々侮れない強さになっているので、獰猛化モンスターと戦う際には準備を怠らないように。弱点属性を把握して、回復アイテムは調合分持ち込むと言った事前準備も重要である。

 

獰猛化モンスター固有の素材は、クエストクリア報酬でしか入手できない。サブターゲット報酬でも入手できるが、獰猛化特有の部位破壊の難しさを考えればどちらにしても獰猛化モンスターを御する必要がある。

 

強敵であることには違いない獰猛化モンスターだが、モンスター毎の特徴は大きく変わらない。獰猛化モンスターを倒すにはどれだけ基本に忠実な立ち回りが出来るかにかかっていると言ってもいいだろう。

 

課題点

正直、ここまでの取り組みだけでも後述する欠点を払拭するほどの魅力が『モンスターハンター クロス』に詰め込まれている。とはいえ、無視できない欠点もある。

 

獰猛化の影~必須要素の高難易度化~

まずは獰猛化モンスター。体力も高めなので、チャンスとなる攻撃タイミングが少なく、全体的に狩猟が長引きがち。

 

これだけならまだいいのだが、その獰猛化モンスターを複数狩猟するクエストが存在する。同じモンスターならまだいい方で、3体とも弱点がバラバラだと苦戦は免れないだろう。

個人的に獰猛化モンスターというのは「モンスターの特徴を正確に把握した上で装備・スタイルを整え、狩猟する」ことを基本としている。そのため1つのクエストに異なる獰猛化モンスターが登場すると難易度が上昇する。

 

モンスターの強化個体が登場するクエストというと、今までだとイベントクエストで配信され、主に腕試しとしてユーザーに提供されていた。それが通常武器の強化に絡んできたとも言える。この辺りは後述しているが、G級到達において大きな障害になる可能性がある。

 

上位におけるマップの劇的な増加~新規層にとっての未開地~

本作の上位クエストでは、前作『4(G)』で登場したマップが狩猟フィールドに追加される。この追加されるマップそのものと数がかなり厄介なことになっている。

 

追加されるのは遺跡平原・原生林・氷海・地底火山の4つ。既存のファンはともかく、新規プレイヤーにとっては新しい狩猟フィールドが4つ追加されることになる。

それに加えて、上位クエスト以降はベースキャンプからスタートできる保証はない。これが何を意味するかというと「地図」を入手する機会がグッと減るのだ。

 

まずはベースキャンプから確定でスタートできる「素材収集ツアー」を通してマップを覚えるところから始めよう。上位序盤は原生林と遺跡平原、中盤以降は氷海と地底火山が新たな狩猟フィールドとして登場する。

 

追加されるマップ自体も高低差や段差が激しいマップとなっており、これまでとは異なる感覚に戸惑うこともあるだろう。

段差は上手く使えばジャンプ攻撃から乗り状態を狙えるが、逆に段差を上り下りする隙を突かれる場合もある。いままでのマップも些細な段差はいくつもあったが、上位から追加されるマップではこの点をより意識しておく必要があるだろう。

 

二つ名モンスターの影の薄さ~無視してラスボス撃破が珍しくない~

本作の新要素の1つである二つ名モンスター。その二つ名モンスターを狩猟することで入手できる武器や防具、調べてみるとわかるが最終強化までの道のりが非常に面倒臭い。獰猛化とは異なり武器の強化に関しては完全に独立しているので、場合によってはスルーされることも珍しくないだろう。

そのため、現時点では事実上のエンドコンテンツと化している二つ名モンスター。『ダブルクロス』では大々的に取り上げられている鏖魔ディアブロスがどのような関わりを見せるのか、個人的には気になるところである。

 

「G級」を想定した際の危うさ~やり込み要素と通過点~

最新作『モンスターハンター ダブルクロス』では新たにG級クエストが登場する。端的に言えば上位クエストよりもさらに難しいクエストだ。

 

そして今までのG級の特徴から鑑みると、2つの不安要素が浮かび上がる。

1つ目は「鈍器使い」G級クエストでは攻撃が弾かれやすくなる。今まで通用してた切れ味であってもG級では唐突に弾かれてしまうのである。そのため、G級では上位以上に切れ味が重視される風潮が強い。

これによって、「鈍器使い」は今までのままだと「切れ味レベル+1」などとは大きく水を開けられてしまうことが予想される。そうなると武器間の格差が劇的に広がってしまう。せっかく切れ味が悪い武器へのアプローチを行った以上、何らかの対策を行ってほしいところである。

 

2つ目はモンスターの強さ。一般的にモンスターの強さはG級>上位なのは当然なのだが、『クロス』ではここに獰猛化モンスターが間に入り込んでいるのが問題点。単純にG級>上位獰猛化>上位とした場合、G級モンスターの苛烈さは過去作最高レベルのものとなるだろう。

この獰猛化による問題はモンスターの強さだけに留まらない。武器の強化において獰猛化素材がほぼ確実に関わっているため、既存の武器をG級に強化する場合は上位獰猛化が避けて通れないのだ。武器強化を行う際に、上位獰猛化素材が思わぬストッパーになることも。

『クロス』の段階ではやり込み要素の1つで収まっていた要素がG級において避けて通れない要素なっている。この辺りはどうするのか、特に『クロス』ではラスボス撃破後に登場する腕試しクエストの報酬となっている「獰猛化狩猟の証Ⅲ」。これらが『モンスターハンター ダブルクロス』ではどうなるのか注目である。

 

~総評~

最後の方で『ダブルクロス』に対する不安要素を挙げているが。今まで『モンスターハンター』で最近 + 長い間課題点として残っていた要素にメスを入れた意欲作となっている。その点は大いに評価できるだろう。

上位クエストも上位から登場となるモンスターの数が多く、これまで以上に飽きさせない作りとなっている。

 

ただ、初心者に対して優しいバランスかと言えば、そこは少々悩みどころ。もともと『モンスターハンター』自体がパーティプレイを推奨するゲームなので、初心者はパーティプレイを通して学んでいくことになるだろう。

シリーズ経験者でない人は、同じく『モンスターハンター』の世界に飛び込まんとする人たちと友達になっておくと良い。長く続けることで様々な発見ができるのも『モンスターハンター』の大きな魅力だ。

 

シリーズ未経験者も経験者も新しい発見が見つかるであろうモンスターハンター クロス』。最新作モンスターハンター ダブルクロス』へはほとんどの要素が引き継げるので今の内に準備しておくのも悪くないだろう。

 

モンスターハンタークロス  - 3DS

モンスターハンタークロス - 3DS

 

 

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