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良く分かる ~《伝説の正体 ギュウジン丸》による完璧な侵略計画~

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DMR-20 革命 拡張パック第4章 正体判明のギュウジン丸!!|デュエル・マスターズ

 

デュエル・マスターズ』には様々な背景ストーリーがあり「とある宇宙の、超獣達が住む惑星」を舞台にして物語が構成されている。カード下に書かれたフレーバーテキストを読み解くことで、その背景ストーリーが垣間見ることができるのだ。

 

2015年度にランド大陸を舞台に展開された革命編。そこで黒幕として登場した《伝説の正体 ギュウジン丸》は侵略者ウイルスをばら撒き、《禁断》の力を用いてランド大陸を征服せんとしたクリーチャーである。

革命編では正体を現してから間もなく退場してしまったが、革命ファイナル編以降も名前だけは登場しており、何かと影響力のデカいクリーチャーである。

 

そこで、ギュウジン丸が企んだ世界征服計画を今一度振り返ってみよう。

 

 

《伝説の正体 ギュウジン丸》が封印された《禁断機関 VV-8》を発見する。

正体不明の正体がギュウジン丸だったとはのう...。 ---雪精 チョウロウ

長老!あの正体不明の存在をしっているの!? ---雪精 ステッキ

ウム。ワシのひいおじいさんのそれまたひいおじいさんの時代に存在したと言われている天才科学者じゃ。天才すぎて危険だったのでランド大陸を追放されたのじゃが、まさか海底で世界征服を企んでおったとは...。 ---雪精チョウロウ

――《雪精 ステッキ》フレーバーテキストより

天才過ぎて危険な存在だった《伝説の正体 ギュウジン丸》はランド大陸を追放されて以降、復讐のために世界征服を企んでいた。

そんな彼が目を付けたのは禁断の力。人知れず海底で《禁断機関 VV-8》を発見したギュウジン丸は、禁断の力の研究に着手したのだった。

 

研究の結果、ギュウジン丸は以下3つの事実を解明することに成功した(と思われる)。

《禁断機関 VV-8》は時に関する力を秘めている

■禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。
――《禁断機関 VV-8》のテキストより

 

「W」のイニシャルズたちによって組み上げられた禁断機関、VV-8。時間すらも組み替える力をもった新たなる禁断の使者だ!
――《サイバー・チューン》フレーバーテキストより

極めて強大な力を有する「時」にまつわる効果。カードゲーム上では追加ターン効果として再現されている途方もない力である。ギュウジン丸はこの力を活用することで、これまでにない技術を多数開発していった。


おそらく《正体不明》や《完全不明》、《侵略者 ランドヘッド》にはVV-8に関する技術が利用されているものと思われる。


これらは自身の研究成果であると同時に、《禁断機関 VV-8》への対抗策でもあった。万が一、VV-8が独自の意思で動き出した場合も制御できるようにギュウジン丸は様々な策を練っていたのではないだろうか。

■誰も自身のターンを続けて行うことはできない。
――《侵略者 ランドヘッド》のテキストより

惜しむべくは研究対象が《禁断機関 VV-8》だけで、サンプル数が絶対的に足りていなかったことか。

 

イニシャルズの存在

ギュウジン丸がかつて生み出した侵略者ウイルスは、海底洞窟に眠るVV-8の技術を利用したものだったのだ!
――《獣軍隊X ネオボンバー》フレーバーテキストより

物事を成し遂げるには手下が必要と考えたギュウジン丸が取った手は、普通のクリーチャーを手下に作り替えること。

 

そこで参考にしたのが禁断の力に魅入られた忠実なしもべ、イニシャルズである。このイニシャルズを応用し、ギュウジン丸は自身にとって忠実な手下に作り替える「侵略者ウイルス」を生み出した。

 

《禁断機関 VV-8》は不完全な状態であること

海底に封じられていた禁断機関を「W」のイニシャルズたちが改造して復活させた!それがVV-8の正体だ! ---封魔ドランブネ

――《封魔 ドランブネ》フレーバーテキストより

禁断の力に関することはあらかた把握したギュウジン丸は禁断の力を直接使うことで世界征服に利用しようとしたのだが、《禁断機関 VV-8》は不完全な状態だった。

 

後に「W」のイニシャルズによって改造され、復活したのが《禁断機関 VV-8》であるが、ギュウジン丸は改造に必要なエネルギーを確保できなかった模様。

 

しかし、幸か不幸かギュウジン丸はランド大陸にもう一つの《禁断》が眠っていることを突き止めた。さらに、その禁断はVV-8よりも完全な状態で眠っているという。

 

そこで、ギュウジン丸は侵略者ウイルスでランド大陸に尖兵である侵略者を送り込み、同時にランド大陸にある《禁断》を利用しようと目論む。

 

例え侵略者が倒されようとも禁断の力という奥の手がある。プランは完璧だ。こうして、ギュウジン丸は「侵略者ウイルス」による侵略計画を実行に移したのだった。

 

海帝の侵略者たちは、侵略者のエネルギーを回収してはどこかに送り続けている。あの正体不明と関係があるのだろうか...。

――《海帝 ダイソン》フレーバーテキストより

ちなみに、海底にある禁断も後々復活させる予定だったのか、侵略者を送り出す一方でエネルギー確保にも尽力していた模様。

このエネルギーは《禁断機関 VV-8》のために確保したものなのか、それとも《夢の変形 デュエランド》を製作する上で使用したのかは謎のままである。

 

ランド大陸に侵略ウイルスをばら撒く

争いのない平和な土地、『ランド大陸』。だが、あの『侵略の日』をきっかけに、欲望に身を任せる侵略者たちが破壊を繰り返す戦乱の地となった。

――《ソーラー・チャージャー》フレーバーテキストより

ギュウジン丸はランド大陸に侵略者ウイルスをばら撒き、ついに自身の計画を実行に移したのであった。

『侵略の日』を境に、侵略者たちは欲望に身を任せて暴れ回り、平和だったランド大陸を戦乱の地へ瞬く間に変えていった。これによってランド大陸は大混乱に陥り、全てはギュウジン丸の思うがままになるかと思われた。

 

しかし、ここでギュウジン丸にとって予定外の事態に遭遇する。それが革命軍だ。

 『侵略の日』に侵略をまぬがれた者たちには、革命のマークが浮かび上がり、侵略者たちと戦う革命の心が宿った。

――《牛歩の玉 モーギュ》フレーバーテキストより

一部のクリーチャーはどういう訳か侵略者ウイルスに汚染されず、逆に侵略者に対抗する革命軍として立ちはだかったのだ。

こうして革命軍と侵略者、2勢力による戦いが各地で繰り広げられていく。その中でも《轟く侵略 レッドゾーン》の力はすさまじかったが、最終的には3体の革命軍の王《燃える革命 ドギラゴン》、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》、《時の革命 ミラダンテ》によって打倒されたのであった。

 

革命軍によって主要な侵略者は倒されたが、侵略者に対する対抗勢力が表れるのはギュウジン丸にとってはまだまだ想定の範疇内。新たな侵略者たちを送り出しつつギュウジン丸は海底から進出、次の手に打って出たのであった。

 

S級侵略ウイルスの使用

さぁ、S級ウイルスによってS級侵略者を産み出し続けるのだ!!---侵略者 ランドヘッド

――《侵略者 ランドヘッド》フレーバーテキストより

 

「不死」の侵略者であるデッドは、レッドゾーン・ゲリランチャー・ベガスダラーの3体にS級ウイルスを注入し、S級侵略者として復活させた。

――《不死 デッド》フレーバーテキストより

侵略者を超えた侵略者、それがS級侵略者である。これまでとは全く異なる方法で侵略するS級侵略者たちを《時の革命 ミラダンテ》に対して送り込んだのだ。これには流石のミラダンテも苦戦を免れない。

その中でも《轟く侵略 レッドゾーン》をS級侵略ウイルスで復活させた《S級不死 デッドゾーン》は、「不死」の侵略者たちからすれば切り札とも言える存在だった。

 

神へと近づくのが九極の侵略者の目的。そして、それを極めて神となったのがG.O.D.だ!

――《七極 Di》フレーバーテキストより

中には独自の思想を持った侵略者も登場し、侵略者の攻撃は激しさを増すばかり。S級侵略者に加えて《極まる侵略 G.O.D.》までもが姿を現したのだった。

 

未来から来るから、ミラクル。ミラクル・ミラダンテは未来から来た奇跡の存在だ!

《ドンバク・ボボボーン》フレーバーテキストより

苦戦する中で革命軍の前に新たなミラダンテが姿を現す。ミラダンテよりもさらに未来の時代からやってきたミラダンテ、それが《ミラクル・ミラダンテ》だ。新たなミラダンテの登場により状況は逆転。大半の侵略者はここで倒されたのだった。

 

敗走してからの侵略者たちの結末は様々である。革命軍に味方するもの、残党勢力を集めて革命軍に決戦を挑むもの、最後までギュウジン丸に従うもの―― 。少なくとも、ここで侵略者と革命軍の戦いは一段落となる。

 

ランド大陸の《禁断》に手を付ける

『壁の雪山』の奥底にあるとされる遺跡に封印されている『禁断』。それは世界を滅ぼす力。

――《エナジー・ライト》フレーバーテキストより

 

音速の侵略者たちは、ドキンダムXの封印を解き、禁断の力を解放した。

――《音速 ピード》フレーバーテキストより

ランド大陸の『壁の雪山』に眠っている《禁断 ー封印されしXー》。ギュウジン丸はS級侵略ウイルスをばら撒く傍らで、音速の侵略者の力を使ってついに禁断の力を解放したのであった。

 

禁断解放されたドキンダムXは、革命軍をその槍で封印してしまった。

――《後戦の悪魔龍 ライボッド》フレーバーテキストより

禁断開放された《伝説の禁断 ドキンダムX》の力はすさまじく、侵略者の力をもってしても倒せなかった《燃える革命 ドギラゴン》と《魔の革命 デス・ザ・ロスト》を瞬く間に封印してしまった。

《燃える革命 ドギラゴン》はランド大陸の危機に駆けつけたもう1体のドギラゴン《ボルシャック・ドギラゴン》によって撤退を許してしまったが、その力の差は歴然である。

 

バードマンをはじめとした煽動の者たちは、禁断の力に魅せられた。そして、イニシャルズのように禁断に仕えることを夢見て、日夜煽り続けているのだ。
――《アクア煽動兵 バードマン》フレーバーテキストより

 

ドキンダムXの封印が解かれるにつれ、その力の影響を受けた謎の種族が登場した。人々はそれをイニシャルズと呼んだ。

――《禁断U トルーパ》フレーバーテキストより

禁断の力に魅せられた者たちがドキンダムXに味方し、同時にドキンダムXのしもべであるイニシャルズが姿を現す。あとはドキンダムXを支配下に置き、イニシャルズたちを制御してしまえば世界征服計画は完成したも同然である。

 

しかし、ここでギュウジン丸にとって致命的な誤算が2つ起きることになる。1つ目はドキンダムXを全く制御できないこと、そしてもう1つはS級侵略者たちが《時の革命 ミラダンテ》と《ミラクル・ミラダンテ》達によって倒されたことだ。

 

最終侵略ウイルスの使用

■天才シンパシー:水のクリーチャー(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分の水のクリーチャー1体につき10少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■ワールド・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚されてバトルゾーンに出た時、相手は自身のクリーチャーをすべて山札に加えてシャッフルする。相手がこうして6体以上山札に加えたなら、自分はゲームに勝つ。
――《伝説の正体 ギュウジン丸》のテキストより

 

ギュウジン丸の奥の手、最終侵略ウイルス。侵略されたものは無条件に裏切って戦いを放棄し、ウイルスが致死量に達すると死に至る。

――《原始 サンナップ》フレーバーテキストより

S級侵略者も倒されてしまい、《S級不死 デッドゾーン》に至ってはドキンダムXの僕に成り下がる始末。自身の勢力であるジ・アンサーを従えたギュウジン丸が最後の手段として用意したのは最終侵略ウイルス。カードゲーム上では「戦いを放棄」が山札送り、「致死量に達すると死に至る」がエクストラウィン能力として再現されているものと思われる。

最初から最終侵略ウイルスを使わなかったのは何らかの問題点があったのか、それとも世界征服計画にそぐわない代物だったからなのか、真相は不明である。

 

追い詰められたギュウジン丸は最終侵略ウイルスを使用。相手が何人いようとも最終侵略ウイルスの前ではなす術はない。そう思っていた。しかし……

みなさん、見てください。ドギラゴンの「最終防御革命」が、「最終侵略ウイルス」を防ぎ、そして浄化していくのを! ---乙女の玉 ルルル

――《乙女の玉 ルルル》フレーバーテキストより

 

ドギラゴンとミラダンテ、ふたりの力をあわせて生みだされた「完全防御革命」が、ギュウジン丸を打ち倒したのだ!

――《不死の翼 フェニクル》フレーバーテキストより

その最終侵略ウイルスを防いだのは《最終防御革命》。ドギラゴンとミラダンテの《最終防御革命》によって最終侵略ウイルスは防がれ、浄化されてしまったのだ。

 

世界を塗り替える「禁断」とイニシャルズこそ、真の侵略者だった、ってわけか。皮肉なものだな。 ---獣軍隊 ヤドック

――《獣軍隊 ヤドック》フレーバーテキストより

こうして《伝説の正体 ギュウジン丸》の侵略計画は失敗に終わる。ギュウジン丸自身も《伝説の禁断 ドキンダムX》の力を制御することができず、ドキンダムXによって倒されたのであった。その後は禁断の力が暴走、革命軍に甚大なダメージを与え、舞台は「革命ファイナル編」へと移行していくのである。

 

余談

■このクリーチャーが召喚されてバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から7枚を墓地に置く。その中から、コスト7以下の水のカードを好きな数、コストを支払わずに使ってもよい。こうして7枚すべてを使った場合、自分はゲームに勝つ。

――《夢の変形 デュエランド》のテキストより

ところで、《伝説の正体 ギュウジン丸》や《夢の変形 デュエランド》に搭載されている大量展開に関する能力やエクストラウィン能力。これらは禁断の力とはコンセプトが異なるものである。

 

この辺りはギュウジン丸自身の思想…… というか、原作漫画・アニメで牛耳郎が得意としていた戦術が反映されているものと思われる。

クリーチャーの大量展開に関してはサバイバ―デッキを始め、牛耳郎が得意としていた戦術。エクストラウィンは戦わずして勝つ「天才的な勝利」という形でそれぞれが反映されているのであろう。

 

最終侵略ウイルスもそうだが、ギュウジン丸の武器は侵略ウイルスおよび禁断の力だけではない。

 

その後

ギュウジン丸が創り出した秘密の研究所。そこが、禁断の力でD2フィールド、オール・フォー・ワンとなり、VV-8の組み立てに利用されたのだ。

――《J・ゴーン》フレーバーテキストより

 

VV-8は侵略者たちをイニシャルズへと改造して復活させた。彼らを従え、ドルマゲドンXを守る!

――《改速W テンペンチー》フレーバーテキストより

ギュウジン丸が利用していた研究施設は《Dの機関 オール・フォー・ワン》として、さらに元侵略者がイニシャルズに作り替えられるという形で、とことん逆利用されることに。

 

「死後も革命軍に迷惑をかけている」と言える場面だが、逆に言えば「相互利用が可能なほどギュウジン丸の研究は完成度の高いものだった」とみることも出来る。

 

封印の力を利用する爆流忍法、不死鳥の術を開発したが... まさか、ドルマゲドンXには通じないとは! ---爆忍者 ジラッチャ
――《爆流忍法 不死鳥の術》フレーバーテキストより

他にも、封印の力を独自に利用できないかと様々な開発が革命軍で行われていた模様。もしギュウジン丸が生存していたら、封印を用いた画期的な技術を編み出していたのかもしれない。

 

まとめ

ワタシこそが真の天才だ! ---伝説の正体 ギュウジン丸

――《伝説の正体 ギュウジン丸》フレーバーテキストより

改めて見返してみると《伝説の正体 ギュウジン丸》の技術力は非常に高いことがうかがえる。封印されていた禁断の技術を自己流にアレンジしつつ、対策は怠らない。その辺りは天才と自称するだけのことはある。

 

ただ、彼にとって想定外だった要素はいくつかある。1つは革命軍の力が予想以上だったということ。抵抗する勢力が登場するのはともかく、さすがに最終侵略ウイルスまで防がれるとは想像していなかっただろう。

もう1つは《伝説の禁断 ドキンダムX》が《禁断機関 VV-8》とは全く異なる「禁断の力」を秘めていたことだろう。最初に発見した禁断の力である《禁断機関 VV-8》に関しては万全の態勢で臨んでいたが、《伝説の禁断 ドキンダムX》の力は文字通り前代未聞だった。この辺りでサンプル数の少なさが裏目に出てしまったと言える。

まあ、そんなヤバい力があちこちに転がっていたらたまったものではないのだが。

 

世の中にはどんな天才にだって予想できない事態が発生する。実験を重ね、多数のサンプルを参考にすることで成功率を高めることは出来るが、それでも防ぎきれない事態が発生する。

それを制するのは数字では測れない力である。その数字で測れない力を知っている者たちが《伝説の禁断 ドキンダムX》と《禁断機関 VV-8》、そしてドキンダムXを上回る存在である《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を打倒するだろう。

 

ここから先の物語は革命ファイナル編の話となるので、今回は割愛させていただく。

 

おわりに

いかがだっただろうか、《伝説の正体 ギュウジン丸》による侵略計画、そしてその顛末は。一見すると予定外の事態や誤算に振り回されて失敗したように見えるが、計画自体は緻密に練られていたということがお分かりいただけたのではないだろうか。

 

この記事を見てくれた人は、計画を立てたら実行する行動力と予定外の事態にも対応できるフレキシブルな発想を身に付けてほしいものである。

 

その力を身に付ける方法は自由である。勉強から身に付けるのも良し、デュエマで身に付けるも良し、物語を通して学ぶのも良しである。

“Try and error”の心を忘れずに、日々を取り組んでほしい。