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『ストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・リポート』

 最近読んだ本について語っていく語っていくシリーズ。今回紹介するのはストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・リポート』(作:鈴本貴昭 絵:野上武志島田フミカネ飯沼俊規)。

もともとは制作者サイドらが共同で製作した同人誌だったが、アニメでマルセイユが登場したことを機に公式化。角川スニーカー文庫にて正式な商業誌として販売されるようになった作品である。

 

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灼熱の大地、アフリカ。正体不明の敵・ネウロイに対する人類の防衛拠点であり最前線のひとつ。扶桑皇国の従軍記者・加東圭子は、あるひとりのウィッチを取材するため、この地を訪れていた。そのウィッチこそ「アフリカの星」「黄の14」と呼ばれる稀代のスーパーエース、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ。灼熱の大地を舞台に、今、新たな物語の幕が開く──。大人気アニメ『ストライクウィッチーズ』待望の外伝、堂々スタート!!

以上、Booklive!の作品内容より引用。

 

 

 

あらすじ

アニメ『ストライクウィッチーズ』の外伝作品であり、時系列としてはアニメ1期より2~3年前。アニメ2期で登場したハンナ・ユスティーナ・マルセイユの戦いが描かれている。

 

扶桑皇国の従軍記者・加東圭子は「アフリカの星」と称されるウィッチ、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ中尉と会って取材するためにアフリカの地に訪れる。

ウィッチとしては既にあがり(魔力減衰)を迎えていたため、一度は空を飛ぶことを諦めていた加東。しかし、マルセイユと出会い、マルセイユの飛ぶ姿を通して加東は再び空を飛ぶ決意を固めたのであった。

そんな彼女に待ちうけていたのはアフリカ現地指令という形での電撃復帰。こうして、派遣された扶桑皇国の中隊やマルセイユの所属する部隊を始めとした計4ヶ国による統合飛行隊「アフリカ」が結成されることに――。

これは、アフリカで戦うウィッチたちによる戦いの記録である。

 

世界観

大雑把に言うならば、第一次世界大戦後の時期に正体不明の怪物「ネウロイが出現。欧州を始めとした各国で甚大な被害が出たことから、各国で対ネウロイ戦線が築かれた世界が舞台となっている。

更に、この世界では一部の10代女子が魔法力を有しており、彼女たちはウィッチと呼ばれている。そのウィッチがストライカーユニットを履き、空を飛ぶことで通常兵器では破壊が困難なネウロイに立ち向かっていくのだ。

ここまでが『ストライクウィッチーズ』の世界観であり、各作品における共通点と言える。

 

作品紹介

基本的には作中で統合飛行隊「アフリカ」を取り仕切る加東圭子大尉の視点で書かれており、「アフリカ」の拠点であるトブルクを中心としたネウロイとの攻防戦が各地で展開されていく。

 

ただし、この物語は「今日もネウロイが襲撃してきましたが、マルセイユがメチャクチャ活躍してあっという間に撃退しました。」…… で終わる話ではない。むしろマルセイユが活躍していないと他の戦線がまともに機能しないほど周辺の事情が切迫しており、2巻以降ではそんな周辺各地の攻防戦の描写がメインとなってくる。

ウィッチによる華々しい活躍と、新米ウィッチウィッチをサポートする人々による泥臭くも輝かしい奮闘…… この二つの要素が作品を盛り上げていると言ってもいいだろう。むしろ泥臭い部分がメインになっている節も。

 

ストライクウィッチーズ』は主に第二次世界大戦で存在した機械や人物が元ネタとなっており、『ケイズ・リポート』なら周辺の小道具に至るまで細かく描かれていたりする。そうした些細なところから第二次世界大戦に関する元ネタを探ってみるのも面白いだろう。

ただ、細かく描き過ぎた代償なのか端折り気味に描かれている部分もあるが、そちらはそちらで想像の余地をかきたたせてくれると言えるだろう。

 

『ケイズ・リポート』は全3巻となっているが、3巻で全て解決して完結するという締め方にはなっていない。後述するが『ケイズ・リポート』以降も「アフリカ」はネウロイの動きをけん制し続けており、その間も彼女たちは戦い続けている。

アフリカでの戦い全般の中から、一場面を切り抜いたものが『ケイズ・リポート』と考えるとわかりやすいだろうか。全3巻を通してマルセイユを中心とした「アフリカ」を、ひいては『ストライクウィッチーズ』の世界観を好きになってくれれば幸いである。

 

『ケイズ・リポート』の前身となっている漫画版も存在しており、そちらも合わせて読むとより一層楽しめるだろう。こちらはより男臭く、そして陸戦ウィッチの活躍が見れる漫画となっている。

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関連作品紹介

各地に点在するウィッチがそれぞれの戦いを繰り広げている都合上、ストライクウィッチーズ』シリーズは登場人物が非常に多い。初めの内は中々把握できないまま読み進めることもあるだろう。まずはアニメ『ストライクウィッチーズ』の視聴をお勧めしたい。

 

s-witch.cute.or.jp

 

他に紹介するのは、『ケイズ・リポート』と関連性の高い作品をピックアップ。この中から、次にどの作品を読む、あるいは観賞するか決めると良い。

何にしても、複数の作品に渡って登場している人物を取っ掛かりとして読むのがおススメである。

 

 

アニメ「ブレイブウィッチーズ」公式サイト

 

現在放送中のアニメ『ブレイブウィッチーズ』はアニメ『ストライクウィッチーズ』の1期と2期の間にあたる物語である。501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」の活躍を受けて、502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」が東欧への反攻作戦に出るというのが大まかなあらすじ。

実は『ブレイブ』の登場人物であるグンデュラ・ラルジョーゼット・ルマールが『ケイズ・リポート』のそれぞれ1巻、3巻に登場している。彼女達が502部隊に所属する前の様子が少し描かれているので、気になった人はチェックしてみてはいかがだろうか。

 

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『ブレイブ』と同様『ストライクウィッチーズ』1期のその後、501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」解散後の足跡を語る作品。元々アニメ2期に合わせて連載された作品で、501のメンバーと各地のウィッチ(アニメ以外のメディアで登場したウィッチ)との交流が描かれている。

作中にて『ケイズ・リポート』から2~3年後の「アフリカ」こと「ストームウィッチーズ」が登場している。相変わらず現場を取り仕切る加東圭子少佐や変わらないエースっぷりを発揮するマルセイユの姿を見ることが出来る作品となっており、『ケイズ・リポート』を読み終えた後なら見逃せない1冊である。

別の話では『ブレイブ』で登場するニッカ・エドワーディン・カタヤイネン(二パ)が登場しているので、アニメを見ている人にもお勧めしたい。

 

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こちらはアニメ『ストライクウィッチーズ』で登場した坂本美緒が主役であり、彼女の新人時代と加東圭子ら「扶桑の三羽烏」の現役時代を垣間見れる作品。『ケイズ・リポート』1巻で少し触れられている「扶桑海事変」の物語が漫画化された作品である。両方合わせて読むと「扶桑海事変」がよくわかるようになっているので、「扶桑海事変」で気になった人にお勧めしたい。

 

他にも『ケイズ・リポート』で登場した人物が以下の作品で登場している。