1000字中の備忘録

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『東京レイヴンズ』

最近読み終えた本について色々語っていくシリーズ。今回紹介するのは東京レイヴンズ』(作:あざの耕平 絵:すみ兵富士見ファンタジア文庫から刊行されているライトノベルであり、2013年10月にはTVアニメが放送された。2016年6月にはアニメのBlu-rayBOXが発売されている。

 

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東京を中心に霊的災害“霊災”が多発するようになった現代。名門・土御門家の血を引きながらも霊的才能に見放された春虎の前に土御門家次代当主であり幼なじみの夏目がやってきて!? あざの流陰陽ファンタジー開幕!!

以上、Booklive!の作品内容より引用。

東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN - ラノベ(ライトノベル)・無料試し読み・電子書籍| BookLive!

 

 

あらすじ

都内で多発する霊的災害<霊災>に対処すべく、陰陽師が国家資格として存在している現代日本(主に東京)が舞台となっている。

陰陽師の名門に生まれながらも才能ナシの主人公・土御門春虎は東京から離れた田舎で、元武闘派ヤンキーで悪友の阿刀冬児や素性の知れない「謎の女」こと北斗と共に退屈ながらも充実した日々を送っていた。

そんな中で本家の次期当主であり幼馴染である土御門夏目が東京から帰省し、久しぶりの再会を果たす。さらに夏祭りの夜、国家陰陽師十二神将”の大蓮寺鈴鹿が突如として春虎たちの前に現れる。

春虎が夏目と交わした幼い日の約束と鈴鹿の目論む「泰山夫君祭」、夏祭りの日に起きた出来事をきっかけに彼らの運命は大きく動き始めようとしていた。

 

作品の魅力

これまで陰陽師と縁のなかった土御門春虎が、陰陽師を志して東京の陰陽塾に転入するまでが第1巻。それ以降は陰陽塾を舞台に、春虎たちの塾生生活が描かれている。

春虎の幼馴染であり、土御門家の次期当主である土御門夏目には、「かつて陰陽師の世界に多大な功罪を残した土御門夜光の生まれ変わり」という噂がまことしやかに囁かれている。現代でも夜光の影響は色濃く残っており、それに目を付けた人物が多様な形で夏目や春虎たちに関わってくる。

作中ではこの「土御門夜光の生まれ変わり」の謎が終始関わっており、第一部共通にして最大の謎と言って良い。この謎を巡って、あるいは巻き込まれる形で春虎たちは事件に関わる、あるいは立ち向かうことになる。

最終的に事件を解決し、次巻へと続く伏線を残しつつ〆る形となっている。次巻に向けた伏線は陰陽師界の大物である「D」が初登場する3巻以降、第一部の完結に向けて徐々にスケールが大きいものになっていく。

少しづつ明らかになっていく謎や新たに登場する伏線など、それらが一気に回収される8~9巻が第一部最大のクライマックスといっていいだろう。

 

第二部では一転して、第一部中盤で登場した相馬多軌子および相馬家にまつわる出来事を巡る戦いが描かれている。第一部の結末を受けてそれぞれの道を進んだ夏目たちを主軸に、とある目的を成就させんと動く勢力とそれを阻止せんとする多数の勢力による戦いが各地で繰り広げられる。

第二部で初登場する人物も多数登場。特に兎の生成りである秋乃は新たなヒロイン……とまではいかないが、夏目と行動を共にする中で後に重要な役割を担う第二部の重要人物。彼女の出自などが後々大きく事件に関わっていくことになるので、是非とも注目してほしい。

第二部ではとある事情から春虎は夏目の前に姿を見せないのだが、その理由が第二部最大の謎の一つとなっている。この辺りは第一部の方とも密接に関わっているので、是非とも読み進めて確認してみてほしい。

 

ストーリー構成

現在は単行本が計18冊出ており、1~9巻が第一部。アニメではここまで+この時期に該当する部分の一部の短編が描かれている。10巻から14巻は第二部となっており、こちらは現在も進行中。残り4冊が短編集となっており、雑誌や特典として掲載されたものや書き下ろしのものを幅広くそろえている。

 

 第一部では春虎を主軸として物語が進行していく。陰陽塾を舞台に塾内での日常を描きつつ、土御門家の因縁に関わる事件に対して仲間と共に立ち向かっていく。事件を解決し、最後に次巻へと続く伏線を残しつつ〆る形となっているので1冊ごとの区切りも良い。

第二部は起きている出来事が大規模でほぼ全ての登場人物が関与しているためか、非常にスケールが大きいものになっている。第一部だと1冊ごとに大きな事件が起きていたが、その1冊分の流れを第二部全体で描写している。各巻1冊としてのまとまりは残しつつも、形式にとらわれず進んでいくのが第二部全体の特徴である。

 

短編集は主に第一部における空白期(春虎たちの日常)や特定の人物の過去に焦点を当てたエピソードが収録されている。とはいえ、エピローグは本編と関わりが深い内容となっているものが多いので、刊行された順番に読み進めるのをお勧めする。

BookLiveの場合は表示されている順番に本編・短編集を読み進めればOK。参考までに書いておくと短編集『EX』が刊行されたタイミングは以下の通り。

  • 『EX1』は9巻と10巻の間
  • 『EX2』は10巻と11巻の間
  • 『EX3』は13巻と14巻の間
  • 『EX4』は14巻の後(最新刊)

 

現代に転生した土御門夜光の生まれ変わり、そして生前の夜光が遺した「土御門夜光の意思」。それらを受け継いだ、あるいは受け継がんとするものたちが時を超えて動き出す。果たして、春虎たちの運命は―― 東京レイヴンズは現在14巻(+外伝4巻)まで刊行中。今なら第二部も一つの区切りを迎えたタイミングなので、一気読みしても満足できるはず。

 

 おまけ

本作には本編のアニメ版、コミカライズ版の他にもスピンオフコミックがいくつか刊行されている。下で紹介するもの以外にもまだあるので本作を気に入った人はチェックしてみるといいだろう。

 

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東京レイヴンズ Sword of Song(1) (ライバルKC)

東京レイヴンズ Sword of Song(1) (ライバルKC)