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1000字中の備忘録

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『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソードオラトリア』

電子書籍

最近読んだ本について色々語っていくシリーズ。今回紹介するのはダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソードオラトリア(作:大森藤ノ 絵:はいむらきよたか

 

booklive.jp

【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。最強と名高い女剣士は今日も仲間達と共に、広大な地下迷宮『ダンジョン』へと繰り出していく。灰へと朽ちた竜の死骸、忍び寄る異常事態、様々な謎と脅威が襲いかかる深層域50階層で、アイズが風を呼び、迷宮の闇へと一閃を刻む! ──そして訪れる、少年との『出会い』 「あの……大丈夫、ですか?」 迷宮都市オラリオの地で、少女と少年の物語が今、鮮烈に交差する! 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』外伝、ここに始動! これは、もう一つの眷属の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

以上、Booklive!の作品内容より一部引用。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア - ラノベ(ライトノベル)・無料試し読み・電子書籍| BookLive!

 

 

あらすじ

物語の舞台、時間軸は本編とほぼ同じ。【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインは所属しているファミリアである【ロキ・ファミリア】のメンバーと共に、ダンジョン深層域を目指す遠征に参加していた。そんな遠征の最中、深層域50階層にてアイズたちが遭遇したのは不気味な極彩色の食人花モンスター。なんとか撃退した【ロキ・ファミリア】だったが消耗が激しく、遠征を取り止めて地上へと帰還することに。

そんな遠征帰りの【ロキ・ファミリア】が出くわしたのはミノタウロスの群れ。逃げ惑うミノタウロスを追いかける中で、少女と少年は出会うのだった。

突如現れた食人花のモンスターから明らかになっていくダンジョンに潜む謎の勢力。それに関わるアイズの秘密。都市とダンジョンを揺るがす一大事を前に、【ロキ・ファミリア】を始めとした地上の勢力はそれを阻止せんと動き始めるのだった。

これは、オラリオを舞台としたもう1つの物語。

 

作品の魅力

ソード・オラトリア』は本編の主人公ベル・クラネルが憧れている【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインが主役の作品。ほぼ本編と並行して進んでおり、特に1巻は本編1巻のアイズ視点と言っても差し支えない。

ベル・クラネルが本来5階層には出現しないミノタウロスに何故遭遇したのか。ベル・クラネルとアイズ・ヴァレンシュタインの出会い(アイズ視点)。アイズがLv.6昇格のために成し遂げた「偉業」……といった具合に、本編を補完する要素が1つの魅力になっている。

2巻以降は本編との繋がりを意識しつつも、アイズたちが人知れずダンジョン内に潜む敵勢力との戦いに身を投じていく内容となっている。

 

見どころはやはりアイズを始めとした【ロキ・ファミリア】の活躍であろう。本編の【ヘスティア・ファミリア】は弱小~中堅ファミリアであるのに対して【ロキ・ファミリア】はオラリオ最大派閥の1つ。【ロキ・ファミリア】の主要メンバーを中心に、ダンジョン及びオラリオを本編とは異なる視点から描いている。

本編の内容を補完しつつも、本編では描くことの出来なかった世界観などを垣間見ることが出来る『外伝』の名にふさわしい作品となっている。

 

ストーリー構成

1巻は先述したように本編1巻と同時進行となっている。1巻終盤で判明した事実から少しづつ明るみに出るダンジョンで起きる異変、そしてオラリオの存在を揺るがす敵の存在。それらの謎を、永らく到達者のいなかった59階層の攻略を通して明らかにしていく4巻までが第一部。本編とつながりが深い18階層の話となる5巻を挟んで、敵の目的を阻止するためにオラリオ全体の調査を行うのが第二部となっている。

恐らく第二部は関わっている登場人物の都合上、本編第二部とほぼ同じ時間軸の中で話が進んでいく。本編の登場人物が予想外な形でこちらの事件に関わってきており、【ロキ・ファミリア】含めて、しばらくはキャラクターの掘り下げが『ソードオラトリア』におけるメインとなっていくだろう。

 

全体的な特徴として本編以上にバトル描写が多い。元から戦力が整っているのと人数が多いためか、【ファミリア】内のチームプレイから第一級冒険者の活躍まで余すことなく書き切るための都合とも言える。

外伝独自の登場人物として、【ロキ・ファミリア】のメンバーが多数登場する。アイズに対し崇拝に近い感情を抱いているエルフの魔道師、レフィーヤ・ウィリディスはLv.3ながらもアイズたちと親しい間柄であり、【ロキ・ファミリア】内における物語中の成長要素を補完してくれている。他にも【ロキ・ファミリア】同様に事件の謎を追っている(というか厄介ごとを押し付けている)【デュオニュソス・ファミリア】を始めとした様々な人物が登場し、こちらも個性派ぞろい。

 

それに加えて、本編からフライング気味に登場している人物もいる。ギルドを束ねる神ウラノスや【ヘルメス・ファミリア】など、外伝で初出となる人物も多い。ウラノスは特にそうだが、本編と同時に読み進めることによって線として繋がっていくセリフが少しづつ多くなっていく。

外伝で登場した人物が本編に合流したり、本編で登場した人物が外伝に関わってきたりと「外伝」としてのスタンスは崩さないまま、外伝独自の物語が展開されており、両方が読み応えのある作品となっている。

 

ダンジョンに潜む敵勢力の野望を阻止せんとする戦い。それに乗じる地上の【ファミリア】。アイズヴァレンシュタインが抱く「悲願」、そして事件に関わるアイズの正体。果たして【ロキ・ファミリア】は敵の野望を打ち砕くことができるのか。アイズの悲願は無事達成されるのか。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソードオラトリアは現在6巻まで刊行中。最新刊の発売及び『Booklive!』での配信をこれからも心待ちにしている。

 

おまけ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソードオラトリア』は既にアニメ化が決定している。詳しい放送時期は不明だが期待して待とう。

GA文庫|「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア」特設ページ

 

geolight.hatenablog.com

本編に関しては既に記事を投稿しているので、気になった人はそちらを参照してほしい。

あくまで個人的な予想だが、『ソードオラトリア』のアニメは切りのいい4~5巻まで進むと思われる。そのため、本編に関しては5巻まで(余裕があれば8巻まで)読み進めておけば『ソードオラトリア』のアニメも十分に楽しめる筈である。