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1000字中の備忘録

最近のニュースからお気に入りまで、色々と文字に起こしていくブログ

徹夜と時間と睡眠時間

時事ネタ・思いつき
追いつめられていたり、辞め時を失ったり、個人や団体でやむを得ない状況に陥った際に夜を徹して作業する行為を、人は「徹夜」と読んでいる。徹夜をする動機は人によって様々である。しかし、徹也をする人の目的はある程度共通している。要は「その場限りの時間が欲しい」のである。
 

 

徹夜によって得られるのは、一言で言えば「時間」。本来寝るべきを他の出来事に割り当てることで、その分の時間を一時的に得ることが可能となる。この僅かな追加時間は、時間を欲する人にとっては心強い味方となる。
明日締め切りの課題や、明日実施される試験、明日の訪問先に提供する資料の作成などのような明日に回せないことを何としても仕上げるために寝る時間を削って仕上げるのである。
一夜漬けであっても、「何かやった」という安心感が欲しい。もしくはタイムリミットが迫っている時だからこそ燃えるという人もいるだろう。徹夜をする以上は成果に期待したいが、残念ながら一時しのぎにならないことが多い。逆に言えば、一時的には莫大な効果をもたらすのである。
 
他にも、読書や調べもの、ゲームといった趣味に打ち込むあまり、意図的にしてもそうでなくても徹夜してしまうことが往々にして起きる。脳が興奮状態になって寝るに寝れなくなったり、続きが気になって止め時を失ったり、こちらでも「今日中に読み終える」といった目標を掲げてわざわざ一時的に時間を作ったりすることで趣味に使う時間を強引に増やすのである。
個人の時間を確保する上で、こうした徹夜を活用するようになったのも、読書以外の「自室の中で楽しめる趣味」が増えたのも一因かもしれない。
 
また、海外の友人などの深夜にしか活動できない友人との交流を行う上でお互いの時間の都合を鑑みてどちらかが徹夜するということも十分考えられる。他人との関わりを持って徹夜することでしか得られない時間の使い方をしているのである。
 
徹夜によって得られるものが「時間」なら、失われるのは「睡眠時間」である。起きる時間をズラさない限りは徹夜して削った時間は睡眠時間を削るしかないし、例え起きる時間をズラしたとしてもその帳尻合わせをどこかで行っていく必要がある。そのため、人は大抵は睡眠時間を犠牲にするのである。
そう考えると、人は睡眠時間というものをずいぶんと軽視しているように思える。まあ寝ている間は現実で何かをやっているわけではないので、寝ている時間に意味を見出せないのも頷ける話である。
しかし、さすがに寝ることを「無駄な時間」と判断している人は少なそうである。 こういった一見無駄に思えることも実は無駄ではなかった……というのは良く聞く話だが、はたして睡眠時間を削るという行為は知らず知らずのうちにどういった影響を及ぼすのだろうか。だが削りすぎると良くないのは確かである。
 
私は徹夜はある種の「必殺技」だと考えている。特に必要な場面で時間を強引に増やすという行為は非常に強力な行為である。その一方で日常的に睡眠時間を削る行為は非常にリスクが高い。「必殺技」と称したように、使いどころが肝心である。
単純な身体的なリスクに留まらず、徹夜をする以上は寝る以上に意義が感じられるものでなくてはならない。あくまで徹夜は睡眠時間を削って「時間を確保する」ための手段である。
 
徹夜によって人は「時間」を活用する技を一つ手に入れた。24時間では足りないと言われる昨今の世の中だからこそ、徹夜と睡眠をコントロールすることで寝る時も、起きている時も有意義な時間の使い方を心掛けたいものである。